内科
Internal medicine
内科では、地域の皆様の健康を支える「かかりつけ医」として、さまざまな身体のお悩みや生活習慣病について丁寧に診療致します。
当院には総合内科専門医の資格を有する医師が在籍しており、呼吸器疾患、消化器疾患、腎疾患、甲状腺・内分泌疾患など幅広い内科疾患の治療に対応いたします。
診察のうえ専門科目での精査・治療が必要と判断される場合には、適切な高次医療機関へご紹介致します。
下記に代表的な症状、疾患の例を記しましたが、どの診療科を受診すればよいか分からない場合でも、お気軽にご相談ください。
このようなご症状がある場合には、
ご相談ください。
- 発熱、鼻水、のどの痛み、咳、痰
- 息がゼエゼエする、咳が長続きする
- 胸が痛む、締め付ける、押される感じがする
- 胸がどきどきする、脈が飛ぶ感じがする
- 続けて歩くと足が痛くなる
- 足がむくむ
- 腹痛や下痢、便秘
- 吐き気や嘔吐、胃がむかむかする、お腹が張る
- 頭痛やめまい、たちくらみがする
- 最近疲れやすい、体重が減っている
- のどが渇く
- 夜眠れない
- 尿の回数が多い、排尿時に違和感や痛みがある、血尿がある
- 花粉症(くしゃみ、鼻水、目のかゆみ)
- 健康診断で、血圧やコレステロール、中性脂肪、尿酸、貧血、肝機能、腎機能などの異常を指摘された
生活習慣病について
脂質異常症
どのような病気?
血液中にある脂質のうち、LDL(悪玉)コレステロールやトリグリセライド(中性脂肪)が多い、もしくはHDL(善玉)コレステロールが少ないなどの状態を表す病気です。それにより、余分な脂質がプラーク(柔らかい脂の塊)として血管の壁にたまることで、動脈硬化をきたします。
動脈硬化が進行して、不安定なプラークが破れると、その欠陥に血栓(血の塊)を作り、それによって血管が詰まると、組織や臓器が血液を受け取ることができずに壊死してしまいます。脳動脈で起こると脳梗塞、心臓の筋肉を栄養する血管で起こると心筋梗塞を発症します。
どのように診断される?
健康診断などでも行われる血液検査で以下のいずれかの基準を満たすと脂質異常症の診断となります。
LDLコレステロール | 140mg/dL 以上 | 高LDLコレステロール |
---|---|---|
120~139mg/dL | 境界域高コレステロール血症 | |
HDLコレステロール | 40mg/dL 未満 | 低HDLコレステロール血症 |
トリグリセライド | 150mg/dL 以上 (空腹時採血) | 高トリグリセライド血症 |
175mg/dL 以上 (随時採血) | ||
Non-HDLコレステロール | 170mg/dL 以上 | 高non-HDLコレステロール血症 |
150~169mg/dL | 境界域高non-HDLコレステロール血症 |
*動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版、脂質異常症診断基準より引用
どのような治療?
大きく分けて、食事療法、運動療法、薬物療法があります。
食事療法として、LDLコレステロールが高い方は、肉の脂身、ラード、バター、生クリームなどに多く含まれる飽和脂肪酸を摂りすぎないようにすることが大切です。そのため、お肉を食べる時には脂身の多いバラ肉や挽き肉、鶏肉の皮の部分を控え、赤身が多い種類を選ぶことがLDLコレステロールを下げる工夫となります。中性脂肪は油ものだけでなく、炭水化物や糖質なども含めてカロリーの摂りすぎによって上昇するため、中性脂肪が高い方は、食事や間食、飲み物によるカロリーが過剰にならないようにすることが大切です。
運動療法は、ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動が推奨されます。1日30分以上、週3回以上が脂質異常症に効果的とされておりますが、まずは継続的に行うことが大切です。そのため、無理のない範囲から始めて、徐々に時間や頻度を増やして運動習慣をつけることで脂質の改善を図ります。食事、運動習慣の正すことによって適正な体重とすることも脂質異常症の治療として重要です。
薬物療法は、上記の食事療法、運動療法をしても治療目標となる脂質の数値が達成できない場合に考慮されます。年齢、性別、喫煙の有無、お持ちの病気によって動脈硬化のリスクが様々であるため、それに応じて治療目標の数値は異なります。例えば、動脈硬化のリスクが少ない方はLDLコレステロールの目標値は160未満となりますが、リスクが極めて高い方は70未満となります。また、薬物療法は内服薬によるもの、皮下注射によるものがあり、それぞれの特性があります。ご自身の目標値がどの値になるか、治療方針をどうするかについては、診察の際に詳しくご説明いたします。